「自由診療だから総額いくらかかるのか不安…」
「初期費用が高くて、続けられるかなぁ…」
眼科で「近視進行抑制の治療」を勧められたけれど、費用の面でお悩みのママ・パパはとても多いです。
近視抑制治療は、数ヶ月で終わるものではありません。お子様の成長に合わせて数年間続けるものだからこそ、「初期費用」だけでなく「毎月のランニングコスト」も含めたトータルコストを知っておくことが、失敗しない最大のポイントです。
今回は、14年目の現役視能訓練士(ORT)の視点から、話題の新しいメガネレンズ「ミヨスマート」を中心に、マイサイトワンデーやオルソケラトロジーなど、各治療法の「リアルな総額費用」を徹底的に試算して比較しました!
めとり我が家の予算やライフスタイルに合う治療法がどれか、一目でわかりますよ!
子どもの近視進行抑制治療はいくらかかる?「自由診療」の基礎知識


子どもの近視抑制治療を考える上で、まず知っておかなければならないのが「お金の仕組み」です。
なぜ保険適用外?眼科での検査や処方にかかる費用の仕組み
一般的な「視力を合わせるためのメガネやコンタクト」の処方や検査には、健康保険が適用されます。しかし、「近視の進行そのものを予防・抑制する治療」は、日本の公的医療保険の対象外(自由診療)となっています。
そのため、眼科での精密検査代、お薬代、レンズ代などはすべて「全額自己負担」となり、クリニックやメガネ店によって価格設定が異なります。受診する際は、事前にその眼科のホームページなどで自由診療の価格設定を確認しておくのがおすすめです。
関連記事:「うちの子はいつから近視抑制を始めるべき?」とタイミングに迷っている方へ


医療費控除は使える?確定申告前に知っておきたい条件
自由診療と聞くと「医療費控除も対象外なのでは?」と思いがちですが、実は子どもの近視抑制治療の費用は、条件を満たせば医療費控除の対象になるケースがあります。
対象となる主な条件は、「眼科医が治療の必要性を認め、指示書や処方箋を発行していること」です。メガネ店で独自に購入した場合は対象外になるため、必ず眼科を受診し、領収書や医師の書類を大切に保管しておきましょう。確定申告の際にお金が戻ってくる可能性があるため、ママとしては絶対におさえておきたいポイントです。
【徹底比較】ミヨスマート・マイサイト・オルソケラトロジーの費用総額一覧表
各治療法にかかる「初期費用」「月額コスト」「2年間の総額目安」を横並びの表にまとめました。


関連記事:【費用だけじゃなく、それぞれの仕組みや効果の違いもざっくり知りたいという方に!】


【徹底解剖】ミヨスマート(メガネ)の価格目安とリアルなコストパフォーマンス


初期費用の内訳:レンズ代とフレーム代、定期検査代の目安
ミヨスマートを始める際にかかる初期費用の内訳は、主に以下の3つです。
- レンズ代(両眼): 約40,000円 〜 50,000円(HOYA認定店での標準価格帯)
- フレーム代: 約10,000円 〜(お子様のお好みのもの)
- 定期検査代: 眼科ごとの診察料(3ヶ月〜半年ごと)
最初にレンズとフレームを合わせて約5万〜6万円前後の初期費用がかかります。一見すると「普通のメガネより高いな…」と感じるかもしれません。
2年間使うと1日あたり約70円〜80円!毎月のケア用品代がずっと0円の強み
しかし、ミヨスマートの本当の凄さは「購入した後のお金がかからないこと」にあります。コンタクトレンズ治療のように、毎月のレンズ代や、洗浄液・消毒システムといったケア用品代は「ずっと¥0」です。
度数が安定して2年間同じレンズを使用した場合、トータルコストを1日あたりに換算すると、わずか約70円〜80円になります。これは自動販売機でジュースを1本買うよりも安い金額です。



スポーツなどでどうしてもコンタクトレンズを使用したい場合は、プラスで費用が掛かってしまう点は要注意!!
関連記事:【ミヨスマートのメリットやデメリット、親の管理のラクさをもっと詳しく知りたい!という方に。】


【最新情報】マイサイト ワンデー(1日使い捨てコンタクト)の費用総額
現在、非常に多くの親御さんが注目しているのが、日本初の近視抑制用ソフトコンタクトレンズ「マイサイト ワンデー(MiSight 1day)」です。コンタクトレンズならではの費用感と、気になる最新情報を見ていきましょう。
2026年最新:マイサイトワンデーは保険適用される?対象条件と自己負担額
これまで全額自己負担の自由診療だったマイサイトワンデーですが、2026年より一部の条件を満たすお子様を対象に、公的医療保険の適用がスタートしました。
ただし、すべての近視のお子様が保険適用になるわけではありません。対象となるにはいくつかの厳しいクリア条件が定められています。
保険が適用された場合の自己負担額は、ご家庭の医療費助成制度(子ども医療費助成など)の有無によっても大きく変わります。我が子が対象になるかどうかは、必ず専門の取扱眼科で事前の確認が必要です。
関連記事:【「うちの子は保険の対象になる?」「実際の自己負担額の計算が知りたい!」という方へ!】




中学生や13歳でも使える?毎月かかり続けるランニングコストの目安


マイサイトワンデーは「13歳前後の中学生からでも始められる?」という疑問も多く寄せられますが、もちろん適応基準を満たしていれば中学生の部活や日常生活での使用も非常に有効な選択肢です。
費用面での最大の特徴は、メガネタイプのミヨスマートとは異なり、「毎月定額のランニングコストがかかり続ける」点にあります。 自由診療(保険適用外)の場合、両眼30日分で毎月約10,000円前後のレンズ代が一般的です。2年間続けると、レンズ代だけで約24万円の総額費用となり、これに定期検査代が加算されます。



すでにコンタクトを使用している人にとっては、いつものコンタクト代+αで始められるよ!
関連記事:【中学生からでも使えるのか深堀してます!】


【夜用ハードコンタクト】オルソケラトロジーの費用と毎月のケア代
昼間は裸眼で過ごせることからスポーツをするお子様に人気の「オルソケラトロジー(夜用ハードコンタクト)」ですが、費用の仕組みは4つの中で最も複雑です。


初期費用は10万〜20万円?レンズ買い替えや専用洗浄液の年間コスト
オルソケラトロジーは、治療の初期段階(適応検査・レンズ初期処方)で約10万〜20万円という大きな初期費用が発生するのが一般的です。
さらに、日々のランニングコストとして、ハードコンタクト専用の「洗浄液やタンパク除去剤」などのケア用品代が毎月約1,500円〜2,000円かかります。また、レンズは一生物ではないため、数年ごとに「レンズの定期買い替え費用(両眼で数万円)」が発生することも計算に入れておく必要があります。
紛失・破損リスクのデメリットと保証制度の重要性
親御さんが最も知っておくべきデメリットが、「子どもがレンズを失くした、または割ってしまったときの追加費用」です。 紛失や破損の際、1枚あたり数万円の買い直し費用が発生するため、「度数変更無料保証」や「破損・紛失のサポート制度」が手厚い眼科・クリニックを選ぶことが、トータルの出費を抑える隠れた重要ポイントになります。
関連記事:【日中裸眼で過ごせる、オルソケラトロジーとは?】


【点眼治療】低濃度アトロピン(マイオピン)の費用と期間
最もシンプルで、他の治療(ミヨスマートやオルソなど)とも併用されることが多いのが、毎晩1回点眼する「低濃度アトロピン(マイオピン)」です。


お薬代は毎月いくら?数年間続ける場合のトータルコスト
初期費用としては眼科での検査・診察料のみですが、毎月のお薬代(目薬1本)として約3,000円〜5,000円がかかります。 2年間続けた場合の総額は約7万〜12万円となり、コンタクトレンズ治療(マイサイトやオルソ)に比べるとトータルコストは低く抑えられます。ただし、数年間にわたって毎日欠かさず点眼を続ける根気が必要となります。
関連記事:【低濃度アトロピンによる近視進行抑制についてまとめています。】


【めとりの結論】総額費用とお財布の優しさで選ぶならどれがおすすめ?
14年目の視能訓練士(ORT)として、数多くの近視のお子様や親御さんを見てきた私の結論をお伝えします。
トータルコストと「親の管理のラクさ」を最優先するならミヨスマート
家計への突発的な負担(ランニングコスト)を抑え、かつ毎日の消毒管理や着脱のストレスをなくしたいのであれば、現時点では「ミヨスマート(メガネ)」が最もお財布に優しく、親御さんの負担が少ない選択肢と言えます。
初期費用こそ数万円かかりますが、「毎月のケア代がずっと¥0」「1日あたり約70〜80円」というコスパの高さは、他の治療法にはない圧倒的なメリットです。
ライフスタイルと眼科での精密検査結果に合わせて最適な選択を
近視抑制治療において最も大切なのは、「その治療法がお子様の目の状態(適応基準)に合っているか」、そして「無理なく数年間続けられるか」です。
どれだけコスパが良くても、激しいスポーツをしていてメガネが危険な場合はマイサイトやオルソが第一選択になることもあります。まずは信頼できる取扱眼科を受診し、プロの検査を受けた上でお子様に最適な救世主を選んであげてくださいね。



