近視進行抑制ソフトコンタクトレンズ【マイサイトワンデー】について、
「保険適用になるのか」
というお問い合わせが増えています。
結論から言うと、保険適用の方向性は示されているものの、
具体的な条件や運用の詳細はまだ確定していない部分があります。
また、近視の進行を抑える目薬リジュセアミニが2026年6月より選定療養へ移行する流れの中で、治療の組み合わせによっては混合診療の扱いになる可能性もあり、注意が必要です。
本記事では、制度の現状・想定される自己負担額・併用時の注意点を整理して解説します。
関連記事:【そもそもマイサイトワンデーってなに?】

結論|保険適用の流れはあるが、詳細はまだ調整段階

図解】2026年からの費用イメージ(※2026年2月時点)
2026年からマイサイトワンデーが保険診療の対象になる方向で制度が動いています。
ただし現時点では、
- 具体的な算定方法
- レンズ代の扱い
- 併用治療との関係
など、細かな運用はまだ最終確定していない部分があります。
つまり、
「保険適用になる=誰でも自動的に安くなる」
と断定できる段階ではありません。
まずは“保険適用になるとはどういうことか”から整理していきましょう。
保険適用になると何が変わる?

通常、保険診療になると
- 診察
- 検査
- 処方
が健康保険の対象となり、自己負担は1〜3割になります。
これまで近視進行抑制は自費診療が基本だったため、
- 診察費
- 検査費
- レンズ代
すべてが自己負担というケースが多く、費用面がハードルになっていました。
保険適用になれば、
少なくとも診療部分の負担は軽減される可能性があります。
対象になるのはどんなケース?

一般的に保険診療になる場合、
- 医学的に近視進行が認められる
- 医師が治療の必要性を判断する
- 定期的な管理を受ける
といった条件が前提になります。
そのため、
「予防的に使ってみたい」
といったケースでは対象にならない可能性もあります。
【中学生】から始めても遅くない?保険適用の考え方
中学生の親御さんから多く寄せられるのが、「もう成長期も後半だけど、今から始めて意味があるのか?」という疑問です。
結論から言えば、中学生はまだ眼軸(目の長さ)が伸びる時期であり、近視進行抑制のメリットは十分にあります。2026年からの保険適用においても、年齢制限で一律に除外される可能性は低いと考えられますが、以下のポイントが重要になります。
- 成長期の個人差: 視力の変化が激しい時期ほど、治療の介入価値が高まります。
- 自己管理能力: 中学生は自分でコンタクトの着脱・洗浄ができるため、安全性の面で推奨されるケースも多いです。
- 部活動との相性: スポーツに打ち込む時期だからこそ、日中を裸眼で過ごせる(または眼鏡の煩わしさがない)利便性は大きいです。
「中学生での安全性」や「部活動での注意点」、さらに詳しい保険適用の条件については、以下の記事で視能訓練士の視点から深掘りしています。

リジュセアミニは“選定療養”へ
一方、近視進行抑制点眼薬であるリジュセアミニは2026年6月から選定療養の枠組みに入る流れとされています。
選定療養とは、
- 基本的な診療は保険
- 追加的な部分は自己負担
という制度です。
めとりさん完全自費でもなく、完全保険でもない
中間的な扱いになります。
関連記事:【点眼薬リジュセアミニによる近視進行抑制について解説しています。】


マイサイトワンデーと点眼を併用するとどうなる?


ここが多くの方が気にされている部分です。
もし、
- マイサイトワンデーが保険診療
- リジュセアミニが選定療養
という形になった場合、
同一診療日に併用すると混合診療と判断される可能性が出てきます。
混合診療とは、
保険診療と自費診療を、制度上認められていない形で同時に行うことです。
混合診療と判断された場合、その日の診療が全額自己負担扱いになる可能性もあります。
現時点では、
「併用は絶対にできない」
と決まっているわけではありません。
制度の整理が今後どのように行われるかがポイントになります。
費用はどれくらい変わる?
| 項目 | 従来の費用(完全自費) | 2026年以降(保険適用後・予想) |
| 初診・再診料 | 3,000円〜5,000円 | 数百円〜1,500円程度(1〜3割負担) |
| 検査料 | 5,000円〜10,000円 | 1,000円〜3,000円程度 (1〜3割負担) |
| レンズ代(1箱) | 約4,000円〜6,000円 | (※ここがポイント!) |
| 年間総額の目安 | 約12万〜18万円 | 10万〜15万円前後? (詳細は施設による) |
保険適用になれば、診察・検査部分の自己負担は軽減される可能性があります。
ただし、
- レンズ代の扱い
- 処方期間
- 定期検査の頻度
によって、年間総額は変わります。



保険適用になっても、レンズ代そのものが劇的に安くなるわけではありません。今回の改正の大きなメリットは、「毎月の診察や定期検査にかかっていた数千円の負担が、保険診療(3割負担など)で受けられるようになること」にあります。
浮いたお金をどう活かす?「治療効果」を最大化するために今できること
保険適用によって家計の負担が軽くなるのは嬉しいニュースですが、最も大切なのは「安くなること」ではなく、「お子さんの近視進行を少しでも止めること」です。
「保険で浮いたコストを、治療を成功させるための『投資』へ」
マイサイトワンデーは非常に優れた治療ですが、家での学習環境(光・姿勢・距離)が悪いままでは、せっかくの治療効果も相殺されてしまいます。
14年の現場経験から私が厳選した、近視抑制を強力にサポートする「三種の神器」をご紹介します。これらを整えることこそが、治療費を無駄にしないための賢い選択です。
① 【デスクライト】BenQ MindDuo 2
「瞳孔の無駄な動き」を抑え、目の疲れを最小限にする光。 影ができやすく、チラつきのあるライトは、それだけで目に過剰なストレスを与えます。このMindDuo 2は、独自の光学設計で「手元の影」をほぼゼロにし、太陽に近い自然な光で目を守ります。保険で浮いたコストを充てる価値がある、一生モノの投資です。
② 【傾斜台】ソニック リビガク 勉強がはかどる書見台
「30cmの距離」を、物理的にキープする魔法の10度。 近視抑制において、コンタクト以上に重要なのが「目と物の距離」です。この書見台を使うと、約10度の傾斜がつくため、子供が机に突っ伏すような姿勢をとらなくなります。自然と背筋が伸び、適切な距離が保てるようになる、姿勢の守り神です。
③ 【タブレットスタンド】Lomicall アルミスタンド
「視線を迎える」ことで、首の負担と眼圧上昇を防ぐ。 タブレットを平置きで使うと、首が深く曲がり、眼球内の圧力(眼圧)に影響を与えるリスクがあります。このスタンドで画面を「目線の高さ」まで上げることで、姿勢の崩れを防ぎます。デジタル端末が配られるGIGAスクール時代、治療中のお子さんには必須の装備です。
💡 さらに詳しく知りたい方へ
「具体的にどうやって環境を整えればいいの?」「他にも気をつけることは?」という疑問に応えるため、【GIGAスクール時代の目の守り方】を別記事で徹底解説しています。


まとめ|「安くなる」だけで判断しない



保険のおかげで、ボクの目を守る最強のアイテム(三種の神器)が揃えられるニャ!これなら治療ももっと頑張れそうだニャ。



その通り!マイサイトワンデーの保険適用は、あくまで「治療を続けやすくするためのサポート」です。
浮いたコストを賢く活用して、「専門的な治療(マイサイト)」×「正しい生活環境(三種の神器)」の掛け算で、大切なお子さんの視力を守っていきましょう。
関連記事:【近視進行抑制についてのまとめ】






