はいはい・つかまり立ち期の“見える力”──6ヶ月〜1歳の視力の育ち方

ハイハイ期の視力はどのくらい?6か月~1歳の見える力まとめ

6ヶ月〜1歳ごろは、赤ちゃんの“見る力”が一気に伸びる時期です。
手を伸ばしてつかむ、興味のあるものをじっと見つめる、目で追う範囲が広がる…など、日常の行動の中に視力発達のヒントがたくさんあります

この記事では、

  • この時期にどれくらい見えているのか
  • 発達のめやす
  • 注意したいサイン

を視能訓練士がわかりやすく解説します。

目次

はいはい・つかまり立ち期の“見える力”

はいはいしている赤ちゃんの画像

6ヶ月〜1歳の視力はこう育ちます

6ヶ月をすぎるころ、赤ちゃんの“見える世界”は一気に広がりはじめます。はいはいで移動できるようになり、つかまり立ちで目線が高くなると、赤ちゃんはこれまで以上に周りのものへ興味を示すようになります。この時期は、視力も奥行き感覚(両眼視)も急速に育つ、とても大切なステップです。

眼トリさん

おすわり、ハイハイ、つかまり立ち等、
目以外の成長も著しい時期ですね!

6ヶ月〜1歳の赤ちゃんはどれくらい見える?(まとめ)

1歳前後の赤ちゃんがこちらを見ている画像

視野の広がり(目安)

  • 生後6ヶ月頃:大人の7〜8割ほどの広さ
  • 動くものをスムーズに追えるようになる
  • 奥行きを感じとる力(距離感)もぐっと発達

6ヶ月〜1歳は、視力そのものだけでなく、
「動きを追う力」「距離感をつかむ力」「細かい物を見る力」など、
見える力の土台が一気に育つ大切な時期です。

まずは月齢ごとの発達を表でまとめました。
このあと、
「6ヶ月頃」「7~8か月」「9〜10ヶ月」「1歳前後」
と段階に分けて、赤ちゃんの“見える力”をくわしく解説していきます。


■ 6ヶ月ごろ──「距離感」がわかりはじめる時期

生後半年を迎える頃には、赤ちゃんはかなりはっきりと物を見分けられるようになります。
特に大きな変化は“奥行き(距離)を感じる力”が育ってくること。
これは、はいはいをする前に周囲を観察したり、手を伸ばして物をつかもうとする中で少しずつ鍛えられていきます。

おもちゃに向かって手を伸ばしたり、顔をのぞき込むように近づいてくる様子が見られたら、しっかり距離感をつかみはじめている証拠です。


■ 7〜8ヶ月ごろ──「動き」に目がついていくようになる

この頃になると、赤ちゃんは動いているものをスムーズに目で追えるようになります。
はいはいで自分も動きながら、家族やおもちゃの動きをじっと観察することが増えます。

特に、離れた場所にある小さなものを見つけたり、好きなおもちゃが動くと目で追う力が伸びていくため、視力も着実にステップアップしていきます。


■ 9〜10ヶ月ごろ──細かいものが見えるように

つまみ食いができるようになる頃、指先と同時に“見る力”もぐっと細かさを増します。
小さなゴミやホコリを見つけて触ろうとするのは、成長の証でもあります。

ただし、誤飲のリスクも高くなる時期なので、赤ちゃんがよく遊ぶ場所はこまめにチェックしておくと安心です。

眼トリさん

いろいろなものに興味を示すのは、見えている証拠ですね!


■ 11〜12ヶ月ごろ──“立つ”ことで世界がもっと広がる

つかまり立ちをし、高い視点から周りを見るようになると、赤ちゃんの視野は一気に拡大します。
見える範囲が広がることで、興味の対象も増え、指差しや「アッ」と反応する姿が増えていきます。

1歳前後には、「視力」はまだ0.2~0.3前後ですが、日常生活で必要な“視覚のはたらき”は大きく発達しています。
人の表情を読み取ったり、好きなおもちゃを覚えて探すなど、「見て理解する力」も育っていきます。


この時期に気をつけたいサイン

お母さんの指を赤ちゃんの手がぎゅっと握っている画像

基本的には個人差が大きく、成長スピードに幅があっても問題ありません。
ただ、以下のような様子が頻繁にみられる場合は、小児眼科でのチェックがおすすめです。

  • 片目だけをよくつむる(逆さまつげ・斜視・弱視)
  • ものを見るときに極端に顔を近づける(弱視)
  • 動くものを追いにくそうにする
  • 方の目がずれて見える(斜視)

早期に発見できれば、視力の発達をサポートする治療ができるため安心です。


おうちでできる“視力の育ち”を助けるコツ

幼児用のカラフルなおもちゃが写っている画像

無理に刺激する必要はありませんが、日常の中にちょっとした工夫を入れることで視力の成長を支えられます。

  • 色の違いがわかるおもちゃを使う(赤・青・黄色など)
  • 離れた場所から名前を呼んで反応を見る
  • はいはいで移動できる安全なスペースを作る
  • 壁にシンプルな絵を貼って距離の違いを感じられる環境にする

赤ちゃんにとっては「遊び」がもっとも大切な視力トレーニングです。


まとめ

芝生の上でお母さんが娘を抱きかかえている画像

6ヶ月〜1歳は、赤ちゃんの“見える力”が大きく成長する時期です。
距離感が育ち、動きを追い、細かいものが見えるようになり、立つことで視野も広がっていきます。

普段の遊びや関わりを通して、赤ちゃんの成長を楽しく見守ってあげてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

眼トリのアバター 眼トリ 視能訓練士

総合病院で14年勤務している現役の視能訓練士です。
「眼科受診前に読むトリセツ」では、
受診を迷っている方や目の不調が気になる方に向けて、
医療現場での経験をもとに“目のことをやさしく解説”しています。

目の不安が少しでも安心に変わるきっかけになればうれしいです。
飼い猫のまっしゅも、ときどき登場します🐾
X(旧Twitter)でも情報発信中 → [@ganka_torisetu]

目次