赤ちゃんの視力はどれくらい?──0〜3ヶ月の見え方と成長の目安

赤ちゃんはいつから見えるの?0~3か月の見える世界

「赤ちゃんってどれくらい見えているの?」
これは多くのパパ・ママが最初に抱く疑問です。

生まれたばかりの赤ちゃんの視力は大人とはまったく異なり、ぼんやりと光や形を感じる程度
しかし、この時期の視力の発達はとてもスピードが速く、0〜3ヶ月のあいだだけでも“見え方”は大きく変化します。

この記事では、

  • 赤ちゃんは生後どれくらい見えているのか
  • どんなふうに成長していくのか
  • 注意すべきサインはあるのか


を、眼科の専門的な知識をもとに、わかりやすく解説します。

初めての育児でも安心して読める内容にしていますので、
ぜひ参考にしてください。

目次

赤ちゃんは生まれたときどれくらい見えているの?(0ヶ月)

生まれたばかりの赤ちゃんの画像

視力は0.01〜0.02程度、光がわかる段階

生まれたばかりの赤ちゃんは、視界全体がとてもぼんやりしています。
視力に換算すると 0.01〜0.02程度
光や影の変化を感じることはできますが、細かい形をはっきり見ることはできません。

視界は白っぽくぼんやりしている

新生児はまだ“見る”ための神経が未発達なため、
景色は白っぽく霧がかかったように見えています。
人の顔もまだ判別できず、動く光の方向に反応する程度です。

30cmほどの距離がいちばん見えやすい

赤ちゃんがもっとも見えやすい距離は 約30cm
これは抱っこしたときに、ママやパパの顔がちょうどそこにある距離です。
この距離でゆっくり表情を見せると、目や脳の発達に良い刺激になります。

眼トリさん

耳も聞こえていて、大きな音に反応することもあるよ!


生後1ヶ月ごろの見え方──“ぼんやり”から少しハッキリへ

あくびしている赤ちゃんの画像

コントラストの強いものに反応する

黒と白のような、はっきりした色の組み合わせは赤ちゃんに見えやすく、
ガラガラや模様のおもちゃに興味を示すことがあります。

眼トリさん

赤ちゃん用の白と黒の縞模様の本やおもちゃがあるのは
これが理由だね!

顔をじっと見る時間が増える

まだ輪郭はぼんやりですが、“人の顔らしいもの”はだんだん認識できるように。
とくに目や口など、コントラストのある部分に視線が集まります。

ゆっくり追うようになる(追視の始まり)

ゆっくり動くものを目で追う「追視」が少しずつできるようになります。
まだ滑らかではありませんが、視力発達の大切なサインです。


生後2ヶ月ごろの見え方──人の顔に興味が出てくる時期

赤ちゃんが眼鏡をかけている画像

視力は0.02~0.03程度

生後2ヶ月になると視力は少しずつ発達し、形の違いが少しわかるようになります。

じっと目が合うことが増える

生後1ヶ月よりもしっかり目が合います。
短い時間でも目が合うのは、視力だけでなく“見る力”の成長の証拠です。

色の区別ができるようになる

この頃には、

  • 黄色

  • などの色をぼんやり識別できるようになります。

生後3ヶ月ごろの見え方──急成長の時期

笑っている赤ちゃんの画像

視線をスムーズに追えるようになる(追視の完成)

追視がスムーズになり、左右・上下の動きをしっかり追えるようになります。
ものだけでなく、ママの顔も目で追うようになります。

ママ・パパの顔を“認識”し始める

形だけでなく、「いつもの人だ」と認識できる段階に入ります。
ここから、表情に対する反応が一気に豊かになります。

笑顔に反応するようになる

生後3ヶ月は“社会的微笑”が芽生える時期。
笑顔を見せると赤ちゃんが笑い返すことも増えます。

眼トリさん

首がすわり、笑うようになると特に成長を感じやすい時期だね!


こんなサインは注意!早めに相談が必要なケース

あかちゃんが帽子で目を隠している画像

赤ちゃんの視力発達には個人差がありますが、
以下のサインが続く場合は、眼科・小児眼科の受診をおすすめします。

✔ 目がほとんど合わない(生後3ヶ月以降)

ずっと視線が合わない場合、視力の発達や神経の問題が隠れていることがあります。

✔ 動くものを目で追わない

追視は1〜2ヶ月で少しずつ見られる行動です。

✔ 黒目が白く見える

先天白内障・未熟児網膜症など、早期発見・治療が重要な病気の可能性があります。

✔ 黒目が揺れている(眼振)

視覚発達の異常のサインです。

✔ 片目だけ閉じている・片目を嫌がる

左右差のある視力や斜視の疑いがあります。

少しでも気になる場合は、早めの相談が安心につながります。

眼トリさん

おかしいなと感じたら、受診しようと思っている眼科に電話して月齢や症状を伝えよう!
小児眼科があるようなところだとBESTだね!


赤ちゃんの視力を育てるためにできること

赤ちゃんの整備された部屋の画像

適度な明るさを保つ

真っ暗すぎても明るすぎても刺激が強いので、
自然光や間接照明くらいの優しい光がベストです。

顔を近づけて話しかける

30cmの距離での表情や声かけは視力発達に良い刺激になります。

左右のバランスを意識する

抱っこする向きや話しかける位置が片側に偏らないようにしましょう。
左右の刺激の違いは、斜視の早期発見にもつながります。


まとめ──0〜3ヶ月は視力の“土台づくり”の時期

笑顔の赤ちゃんの白黒写真の画像
  • 新生児の視力は0.01〜0.02ほど
  • 1〜3ヶ月のあいだに徐々に発達
  • 顔を認識したり、追視ができたりとできることが増える
  • 気になるサインがあれば早めに相談が安心

赤ちゃんの視力は生まれてすぐ完成するものではなく、
ゆっくりと発達していくものです。
できる範囲で、やさしく見守ってあげてくださいね。

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この記事を書いた人

眼トリのアバター 眼トリ 視能訓練士

総合病院で14年勤務している現役の視能訓練士です。
「眼科受診前に読むトリセツ」では、
受診を迷っている方や目の不調が気になる方に向けて、
医療現場での経験をもとに“目のことをやさしく解説”しています。

目の不安が少しでも安心に変わるきっかけになればうれしいです。
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