子どもの近視進行抑制はいつから始める?──年齢・視力・見逃したくないサインを専門家が解説

早いほうが良いの?近視進行抑制いつから始める?

子どもの視力が落ちてきたとき、
「近視進行抑制って、いつから始めるのが正解なんだろう?」
そんな疑問や不安を感じていませんか?

早く始めたほうがいいと聞く一方で、
「まだ小さいし、様子見でいいのでは」
「本当に今から必要なの?」
と迷ってしまう親御さんは少なくありません。

実は、近視進行抑制は
視力の数字だけで始め時を判断する治療ではありません。

大切なのは、子どもの目がどれくらいのスピードで成長しているか──
つまり**眼球の成長(眼軸長)**の状態です。

この記事では、

  • 近視進行抑制を考え始める年齢の目安
  • 「早すぎる」「遅すぎる」を分けるポイント
  • 眼科でチェックされる本当の判断基準

を、専門家の視点でわかりやすく解説します。

「今、何をすべきか」を整理したい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

結論:近視進行抑制は「何歳から始めるべき?」

芝にSTARTと書いてある画像

近視進行抑制は、年齢だけで一律に決めるものではありません。
ただし、目安となるタイミングはあります。

結論を先にまとめると

  • 多くの場合、検討が始まるのは
    小学校低学年(6〜8歳ごろ)
  • 「視力の数字」よりも
    近視の進むスピードが重要
  • 早すぎる治療は不要、でも遅すぎると効果が出にくい

この3点が、親御さんにまず知ってほしい結論です。

関連記事:【近視進行抑制の方法をまとめています】


なぜ「小学校低学年」が一つの目安なのか

小学生の女の子が鉛筆を片手に勉強している画像

近視は、
眼球(眼軸長)が成長することで進行する状態です。

特に、

  • 6〜12歳ごろ
  • 身長が伸びる時期

この時期は、目も一緒に成長しやすく、
近視が一気に進みやすいタイミングでもあります。

そのため、

近視が始まったばかりの小学校低学年は進行をゆるやかにできる“チャンスの時期”

と考えられています。

眼トリさん

点眼やコンタクトなど、本人も必要性を理解できるようになるのも
この時期からですね!少しでも理解できるようになると継続しやすくなる
メリットがあります。


年齢よりも大切な「始めどき」のサイン

親指を立てている画像

「何歳だから始める/始めない」ではなく、
眼科では次のようなポイントを重視します。

  • 半年〜1年で視力が大きく下がっている
  • 度数(近視の強さ)が短期間で進んでいる
  • 眼軸長が年齢平均より早く伸びている
  • 両親どちらか、または両方が強度近視

これらが重なるほど、
近視進行抑制を早めに検討する意味が大きくなります。

眼トリさん

当てはまる項目が多ければ多いほど、
将来の強度近視リスクが高い傾向にあります。


「まだ軽い近視」でも始める意味はある?

クエスチョンマークの群れの前に立っている人

ここでよくある誤解があります。

「まだ軽い近視だから、様子見でいいですよね?」

実は、
近視進行抑制は“軽いうち”のほうが効果を発揮しやすい
と考えられています。

強く進んでからではなく、

  • 近視が出始めた
  • 進み始めた

この段階で進行スピードを抑えることが、
将来の強度近視を防ぐことにつながるのです。


ただし「誰でもすぐ始めればいい」わけではない

一方で、

  • 視力が安定している
  • 進行がほとんど見られない
  • 生活環境の改善だけで対応できそう

このような場合は、
すぐに治療を始めない選択もあります。

近視進行抑制は
「不安だから始めるもの」ではなく、
必要性を評価したうえで選ぶ治療です。


迷ったら、まずは眼科で「相談」から

デスクで母子と話す医師の画像

「今すぐ治療が必要かどうか」は、
家庭だけで判断するのは難しいものです。

眼科では、

  • 視力
  • 屈折値
  • 眼軸長
  • 年齢・成長スピード

これらを総合して、
その子にとっての最適なタイミングを判断します。

眼トリさん

「まだ始めなくて大丈夫」という結論になることも、
立派な判断のひとつです

では、実際に近視進行抑制を始める場合、
どんな方法が選択肢になるのでしょうか?

下記の記事では、
低濃度アトロピン・オルソケラトロジー・抑制用ソフトコンタクト
それぞれの特徴と向いている子を詳しく解説しています。

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